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お米の力

 

皆様はじめまして! 南流山内視鏡おなかクリニックで医療事務を担当している濱田と申します。実は私は鍼灸師で、当院でも希望された方に鍼灸治療を行っています。またベジタブル漢方アドバイザーとして、薬に頼らず健康な身体とするための効果的な野菜の採り方をお伝えしています。東洋医学の良さと西洋医学的な科学的根拠を融合した視点から様々な野菜の良さをお伝えし、皆様がより健康となる参考となればとても嬉しいです。

 

第一回目として、日本人の主食である「お米」をとりあげたいと思います。

お米というと皆さんはどのようなイメージがありますか?

炭水化物、太る、血糖値が上がる・・・など、患者様からもよく聞かれます。

当院の前田院長は、「食物繊維、米、野菜、特に根菜類をしっかり摂りましょう」とお話ししています。

便秘だから食事を摂らない、下痢ですぐに下してしまう、太るから摂らない、夜はおかずだけ食べる・・・。

便秘や下痢だからこそお米をよく噛んで食べましょう。お米とおかず(食物繊維)を6:4で食べることにより太らない食べ方となるそうです。

お米は元気を補う食材です。漢方薬にも実は含まれています。補気(*1)、健脾(*2)などの効能があり、胃腸を整えて元気をつけ、口渇や下痢に用いられます。よく知られる漢方薬では、麦門冬湯(バクモントウトウ*3)、白虎加人参湯(ビャッコカニンジントウ*4)に粳米(コウベイ*5)が含まれています。

*1 補気 補気の気は「元気の気」です。疲れて不足した元気を補う働きを補気と言います。

*2 脾 脾は、西洋医学でいうところの脾臓とは別のものです。消化吸収に係る東洋医学独特の考え方です。気血水を作り出し、筋肉や四肢にも影響を与えます。

*3 麦門冬湯 風邪の時に処方される場合が多いかもしれません。喉を潤し、痰がらみの咳を鎮めます。

*4 白虎加人参湯 体のかゆみやほてりを鎮める漢方薬です。口渇や多尿などの症状をともなう糖尿病にも用いられることがあります。

*5 粳米 うるち米の玄米を乾燥したもの。補気、健脾などの効能があり、胃腸を整えて元気をつけ、のどの渇きや下痢に用いられます。

 

米にはでんぷんが多く含まれ、たんぱく質も含みます。米糠や胚芽部分に多くのビタミンB1やEなどの栄養素が含まれています。でんぷんは消化・吸収も高いので、力を蓄えて持続するといわれ、エネルギー源になります。

お米、ジャガイモ、カボチャなどに含まれるでんぷんは、冷たくなると※レジスタントスターチという難消化性でんぷんが多くなるというデータがあります。 ※レジスタント=消化されない スターチ=でんぷん

という事は、消化されにくいでんぷんを取ることにより、排泄物の量が増えます。増えることにより、直腸に達したときに、ある程度の量がたまると脳に便がたまっているという信号が送られます。脳は排泄しようという信号を送り返すのでそこで便意が生じます。腸の蠕動運動がおこり、排泄されるという仕組みです。

お米をしっかり食べることにより、お通じが良くなるという事です。便は食べなければ排出されない仕組みです。食べないことにより便秘になっている人はいないでしょうか?

最後に、当院では米粉麺という流山のお米で作った麺を販売しております。うどんの歯ごたえとは違い、モチモチしてとても美味しいです。フォーというお米で作られた麺とは違い、のびにくく扱いやすいです。お鍋のシメにどうぞ!

お腹にやさしい麺なので、小麦粉が苦手な方、おなかの調子が悪い方もぜひ一度食べてみてください。

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